1万円以下で買えるウイスキー、初心者が最初に選ぶべき10本
酒売り場の前で5分立ち尽くしたことってない? ウイスキーは種類が多すぎて、最初の1本を選ぶのが本当に難しい。1万円以内で「最初の3本」に向く10銘柄を、価格帯と好みの軸で整理してみた。
※本記事はAmazonアソシエイト・プログラムの広告リンクを含みます。
酒売り場の前で、5分くらい立ち尽くしたことってない?
並んでる瓶を端から端まで眺めて、横文字の名前と数字をぼんやり追いかけて、結局スマホで「ウイスキー 初心者」って検索して、また棚に戻って…みたいな時間。
私は何回もある。
ウイスキーって、種類が本当に多い。シングルモルト、ブレンデッド、バーボン、アイリッシュ、スコッチ、ジャパニーズ。横文字に数字に産地。「とりあえず1本」を選びたいだけなのに、選択肢が多すぎて逆に動けなくなる。
あの感覚、よく分かる。
だから今回は、私が「これ、最初の1本にいいと思う」と思える銘柄を、1万円以内で10本に絞ってまとめてみた。価格帯ごとに区切ってあるので、財布と相談しながら読み進めてもらえれば。
結論:1万円あれば、好みはたいてい見つかる
先に結論を書いておく。
1万円という予算があれば、ウイスキーの「自分の好み」はだいたい見つかる。
なぜかというと、1万円あれば2,000円台のものを3〜4本買える。それを順番に試すだけで、「自分は甘いのが好きなのか、煙っぽいのが好きなのか」がはっきりしてくる。
ウイスキーって、最初から1万円のシングルモルトを買う必要はないと私は思っている。むしろ最初の3本を慎重に選んだほうが、その後の数年が何倍も楽しくなる。
この記事で紹介する10本は、その「最初の3本選び」のための地図みたいなものだと思って読んでほしい。
選び方の3ステップ(甘さ・煙・予算で絞る)
10本紹介する前に、選び方の話を少しだけ。
ウイスキーを選ぶとき、私が初心者の人に伝えているのは「3つだけ意識すればいい」ということ。
1つ目:甘さ。バニラ、蜂蜜、フルーツ系の甘さ。ウイスキーには樽由来の甘い香りがあって、これが強いと飲みやすい。スイーツ感覚で味わえる。
2つ目:煙(スモーキーさ)。ピート(泥炭)という燃料で麦芽を乾燥させると、独特の燻製っぽい香りがつく。これが「煙」の正体。好きな人はとことん好きで、苦手な人はとことん苦手。「消毒液のような香り」と表現する人もいるくらい、はっきり個性が出る。
3つ目:予算。これは身も蓋もないけど大事。1,500円のものと8,000円のものは、明確に世界が違う。でも「高いほうが美味しい」とは限らないのが、ウイスキーの面白いところ。
この3軸で、自分の好みを少しずつ絞っていけばいい。「とりあえず甘めで煙ゼロから始めて、慣れたら煙を試す」が、王道の進み方だと思う。
それじゃ、価格帯ごとに見ていこう。
1,500〜2,500円:日常使いの定番3本
まずは、毎日飲んでも財布が痛くない価格帯から。「最初の1本目」「家に1本常備しておく用」にちょうどいいゾーン。
サントリー角瓶(1,500円〜)
サントリー角瓶は、コンビニでも見かける定番中の定番。日本人なら一度はあの黄色いラベルを目にしたことがあるんじゃないかな。
味は素直にいい。バニラと蜂蜜のような穏やかな甘みがあって、クセがほぼない。ハイボールにすると唐揚げでも焼き鳥でも何にでも合う。「ウイスキーが何かよく分からない」って状態の人が、いきなりストレートで挑むと結構きついから、まずはハイボールにするのがおすすめ。
家に1本あるだけで、平日の夜が少し楽しくなる。そんな1本。
ブラックニッカ ディープブレンド(1,300円〜)
ブラックニッカ ディープブレンドは、ニッカ党の入口にある定番。
角瓶よりちょっとだけ深みがある、というのが私の体感。シェリー樽由来の原酒が多めにブレンドされていて、コクとほのかな大人っぽさがある。ハイボールにすると、角瓶よりやや「飲み応えのある」一杯になる。
価格は角瓶とほぼ同じだから、両方買って飲み比べてみてもいい。「ジャパニーズの中でも自分は角瓶派かニッカ派か」って分かるだけで、ウイスキー選びがぐっと楽しくなる。
ジェムソン(2,500円〜)
ジェムソンは、アイルランドのウイスキー。3回蒸留という製法で作られていて、口当たりがすごく滑らか。
正直、ウイスキーに苦手意識がある人にこそ試してほしい1本。アルコールの刺激が穏やかで、バニラとフルーツの軽やかな香りがある。ストレートでも全然いける。私はジンジャーエール割りも好きで、夏場はよく作る。
スコッチでもジャパニーズでもない世界を覗いてみたい人に、ちょうどいい入口になる。
3,000〜5,000円:休日にじっくり飲みたい4本
ここから少し値段が上がる。「平日の晩酌」というよりは「金曜の夜」「週末のご褒美」の価格帯。シングルモルトやちょっと特別なブレンデッドが入ってくる。
サントリー 季 TOKI(3,000円〜)
サントリー 季 TOKIは、白州・山崎・知多という名門3蒸溜所の原酒をブレンドしたジャパニーズ。
ハイボール専用と言ってもいいくらい、炭酸で割ったときに香りが開く設計になっている。爽やかで、ハーブのようなニュアンスがあって、ほのかにスモーキー。これでハイボールを作ると、いつもの食卓が一段階アップする。
「角瓶のハイボールは飲み慣れた、もう一段上のジャパニーズハイボールが飲みたい」って人に、迷わず勧めている1本。
フォアローゼズ(2,500円〜)
フォアローゼズは、アメリカのバーボン入門にちょうどいい1本。
バーボンって、原料にトウモロコシを多く使うから、独特のキャラメル感とバニラ感がある。フォアローゼズはその甘さがすごく素直に出ていて、初めてバーボンを飲む人でも「あ、こういう味なんだ」って素直に楽しめる。
私のおすすめはコーラ割り。バーボンとコーラの組み合わせは「バーボン&コーク」って呼ばれる定番で、家でも簡単に作れる。バーで頼むと700円くらいするやつが、家なら200円くらいで作れる。
グレンフィディック12年(4,500円〜)
グレンフィディック12年は、世界中で広く親しまれているシングルモルトの一つ。
シングルモルトって聞くと「上級者向け」みたいな響きがあるけど、グレンフィディック12年はその逆。クセが少なくて、青りんごや洋梨を思わせる軽やかなフルーツ感がある。ストレートでもロックでも飲みやすい。
「シングルモルトって、どんな味なんだろう」って気になっている人の最初の1本に、私はだいたいこれを勧める。シングルモルト入門の定番として、広く親しまれている1本。
ジョニーウォーカー ブラックラベル12年(3,500円〜)
ジョニーウォーカー ブラックラベル12年をAmazonで見る →
ジョニーウォーカー ブラックラベル12年、いわゆる「ジョニ黒」。
29種以上のシングルモルトとグレーンウイスキーをブレンドした12年熟成のスコッチ。スモーキーさ、バニラ、ドライフルーツが複雑に絡み合っていて、「複雑」という言葉の意味がよく分かる1本。
ロックでもハイボールでもストレートでも、どれで飲んでも違う表情を見せてくれる。3,500円でこの満足感は、私はかなりコスパが良いほうだと思っている。
5,000〜10,000円:ご褒美ゾーンの3本
ここからは「特別な夜」用。お祝い、ちょっと頑張った週末、誰かにプレゼントするときなど、シーンを選ぶ価格帯。
ボウモア12年(5,500円〜)
ボウモア12年は、アイラ島のシングルモルト。
アイラと聞くと「消毒液のような香り」と身構える人もいるかもしれないけど、ボウモア12年はアイラの中ではバランス型。スモーキーさはちゃんとあるけど、海塩、蜂蜜、ダークチョコレートのニュアンスが優しく寄り添ってくる。
私が初めて「アイラもアリかも」と思ったのが、このボウモアだった。スモーキーなウイスキーに興味はあるけど、ラフロイグやアードベッグはちょっと怖い、って人にちょうどいい入口になる。
ハイボールにするのもおすすめ。スモークの香りが軽くなって、肉料理との相性が抜群になる。
グレンモーレンジィ オリジナル(5,000円〜)
グレンモーレンジィ オリジナルは、ハイランドのシングルモルト。
世界でも特に背の高いポットスチル(蒸留器)で作られていて、その分だけ蒸気が長く昇る。結果として、軽やかで上品な味わいになる。バニラクリーム、桃、柑橘の優雅な香りが特徴。
夜にゆっくり時間をかけて味わいたい1本。柔らかい飲み口で、煙が苦手な人にも安心して勧められる。
竹鶴 ピュアモルト(7,000円〜)
竹鶴ピュアモルトは、「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝の名を冠したニッカの代表作。
余市モルトの重厚さと、宮城峡モルトの華やかさが融合した1本。スモーキーさの中に、ドライフルーツとチョコレートの甘みがある。複雑だけど、押しつけがましくない。
「ジャパニーズウイスキーの本格派を1本知っておきたい」という人に、私はこれを勧めている。山崎や白州は近年入手しづらい状況が続いているが、竹鶴は比較的見つけやすい銘柄の一つ。気になる人は早めに1本確保しておくのもアリだと思う。
失敗しない買い方(小瓶→フルボトル)
10本紹介してきたけど、「いきなり全部試すのはちょっと」と思った人もいるかもしれない。
そういうときの私のおすすめは、小瓶(200ml or 180ml)から試すこと。
ウイスキーって、銘柄によっては小瓶で売られているものがある。ジョニ黒、角瓶、ブラックニッカあたりはコンビニやスーパーで小瓶が見つかる。値段は1,000円前後。
700mlのフルボトルだと3,000円〜5,000円する銘柄が、小瓶なら1,000円ちょいで試せる。「合わなかった」って思っても、ダメージが少ない。
それで気に入ったら、フルボトルを買えばいい。これが、いちばん損しない買い方だと私は思っている。
ちなみに、開封してしまったウイスキーは早く飲み切らなくても大丈夫。蒸留酒は基本的に劣化しにくくて、半年くらい開けっぱなしでも味はそんなに変わらない。週末だけ少しずつ楽しむ、みたいな飲み方もOK。
結局、最初の1本に迷ったら
ここまで10本紹介してきたけど、「やっぱりどれにすればいいか分からない」って人もいると思う。
それも、すごく分かる。
私自身、ウイスキーを語っていても、初めての銘柄を選ぶときは今でもちょっと迷う。「今日の気分は甘めかな、煙っぽいのが欲しい気分かな」って自問しながら、棚の前で時間を過ごすことがある。
ただ正解はない。「これが一番」と決めなくていい。
もし最後まで迷ったら、サントリー角瓶を買って、家で炭酸割りで飲んでみてほしい。それで「あ、悪くないかも」って思えたら、もうウイスキーの世界の入口は開いてる。
そこから自分の好みに合わせて、ジェムソンに行くのか、ボウモアに行くのか、グレンモーレンジィに行くのか。少しずつ試していけばいい。
ちなみに、Whisky Compassでは「気分・予算・好み」を入力するだけで、AIが今のあなたに合う1本を提案してくれる診断ツールを置いている。30秒で終わる無料の診断なので、棚の前で迷ったときに使ってもらえれば。
夜にひとつまみのヒントが、誰かの一杯に繋がりますように。
※お酒は20歳になってから。
※妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響するおそれがあります。
※飲酒運転は法律で禁止されています。
※適量を守って、健康的にお楽しみください。